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自宅から目的地まで乗り合いの新交通「AIデマンド交通」 バス廃止された青森市浪岡地区で試験運用

2024.04.15(月) 18:45

青森市浪岡では、3月末、地区内を走るコミュニティーバスが全面廃止となりました。新たな交通手段として取り入れられたのが「AIデマンド交通」です。路線バスと違って自宅から目的地まで、ドア・ツー・ドアで移動することができます。

出発式を行い、試験運用を始めた「浪岡AIデマンド交通」。「デマンド」とは“要望”の意味を持ち、利用者の要望に応じてAIがルートや時間を計算し、効率良く運行する乗り合い式の交通手段です。

浪岡地区内の公共交通機関は、路線バスに代わり、AIデマンド交通「のりAI(あい)」に。

初日の15日は、31件・40人の予約が入りました。

路線バスと異なる一番の特徴は、ドア・ツー・ドア。自宅まで迎えに来る車両で出発し、道中では他の乗客も乗り降りしながら目的地へ向かいます。

目的地は病院やスーパー、市役所の浪岡庁舎など、浪岡地区内であればどこでも可能。

これまで、バス停から離れた目的地まで歩いたり、複数のバスを乗り継いで行っていた場所でも、自宅から直接行けるのです。

【青森市 西市長】
「今までコミュニティーバスを使ってくださっていた方々が、今まで以上に便利に使ってもらいたいというのがございます」
「小学生たちも、例えば部活の場所が自分の学校ではない場所で部活ということもありますので、そういう時にも使ってもらえるのではないかと思います」

出発式の後は、浪岡地区の住民が早速、乗車。浪岡駅から浪岡病院までおよそ5分ほどの道のりを6人で相乗りしました。

【お試し乗車をした女性】
「この病院にちょうど良い(時間の)バスっていうのがなくて、そうするとタクシーですよね」
「予約さえすれば、門口まで来てくださる、歩けなくても大丈夫っていうバスだと聞きましたので、すごく喜んでおります」

浪岡の「AIデマンド交通」は、2024年度いっぱいの実証実験を経て、2025年4月から本格運用を開始するということです。

利用料金を見ていきましょう。距離にかかわらず1人400円ですが、乗り合いの人数が増えるごとに300円、200円と安くなっていきます。

また、青森市が70歳以上に発行する乗車証を提示すると100円、小学生以下や障害者手帳などを提示すると、無料で乗車できます。

そして、基本的には前日までの予約が必要とのことで、電話で予約を受け付けています。22日以降は、ウェブサイトからも申し込み可能ということです。

ただ、利用する上での注意点もあります。「乗り合い」のため、到着・出発時間が予定より遅くなる場合もありますので、余裕をもって乗車できるように予約する必要があるということです。
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