太平洋沿岸から1キロにも満たない場所にある三沢市立第三中学校。海抜9メートルの津波浸水想定区域に位置しています。
15日の訓練は、知事との対話集会を始めようとした際に最大震度6強の地震が発生し、大津波警報が発表されたという想定で行われました。
1年生と3年生合わせて21人は、知事とともに内陸におよそ3.6キロ離れた一時避難場所「道の駅みさわ」まで、50分ほど歩いて避難しました。
「道の駅みさわ」では、地域住民などおよそ100人が加わり、テントの設営や避難者の受け付け、それに炊き出しや段ボールベットの組み立てといった一連の作業を行いました。
【1年生】
「やっぱり、こういう訓練は大事だなと思いました」
「学校だけではなく、家で災害が起きた時とかでも自分から逃げて行動したい」
【3年生】
「すぐ避難できるようにしています」
青森県内で発生が想定される最大規模の地震では、発生からおよそ30分で、高さおよそ10メートルの津波の第一波が、太平洋沿岸にほど近い第三中学校に到達するとされています。
参加者たちは、訓練を通じて津波からいち早く逃げるための心構えや、地域で助け合いながら命を守ることの大切さについて理解を深めていました。
15日は、沿岸にある県内22市町村のうち、14市町村で津波の避難訓練が行われました。
【宮下知事】
「全県的に訓練をしたということは、青森県では初めてのことでした」
「総合防災訓練は、年1カ所10市持ち回りでやっています。それに加えてですね、40市町村の訓練、沿岸の22市町村の訓練というのは継続して行っていきたい」
訓練などを一斉に行い、県民の防災意識を集中して高める「あおもり防災ウィーク」は、24日まで続きます。