環境省と青森県が主催した研修会には、市町村や県警察本部の関係者などおよそ40人が参加しました。
その中で、県内のツキノワグマの目撃件数は2022年まで年間400件前後だったのに対し、2023年は過去最多の1133件、2024年は11月11日現在で646件となっていることが報告されました。
人的被害も多く、6月には青森市荒川の八甲田でタケノコ採りをしていたむつ市の80代の女性が、クマに襲われ亡くなっています。
山間部だけでなく市街地でも出没しているため、体制の整備が必要です。
【自然環境研究センター 澤邊佳彦さん】
「出没させない環境を整えることが1番重要なのですが、出没した場合に迅速に対応して、被害を防ぐことができる体制を整備しておくことも併せて重要となります」
そして、いざとなった時に迅速な対応ができるよう、参加者たちは班に分かれてクマが出没した時の対応フローを作成しました。
どの機関とどのような経路で連絡を取るべきか、班員で話し合いまとめていきました。
作成した対応フローは、26日に行われる訓練で実践するということです。