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5歳児虐待死「黙認した責任重い」 母親に懲役12年を求刑

2024.11.28(木) 18:45

2024年1月、八戸市で当時5歳の娘を浴室で水を浴びせて放置し、死亡させた罪に問われている母親の裁判で、検察側は懲役12年を求刑しました。

起訴状などによりますと、八戸市柏崎の無職、宮本菜々美被告(22)は1月7日、交際相手の関川亮被告(32)と共謀し、娘の望愛(のの)ちゃんを自宅アパートの浴室で水で濡らして放置し、低体温症で死亡させた保護責任者遺棄致死の罪に問われています。

裁判員裁判の審理は、量刑を争点に行われました。検察側は、助けようと思えば助けられたのにもかかわらず、関川被告の犯行を黙認して放置し続けた責任は重い。

望愛ちゃんが濡れた服を着たまま「立ってろ」という関川被告の命令を守って立ち続け、その後、絶望の中亡くなった「結果は極めて重大」などと指摘し、懲役12年を求刑しました。

一方、弁護側は、犯行への関与については、関川被告の犯行を止めなかったという消極的なものだとして、執行猶予付きの判決を求めました。

宮本被告は「娘に謝罪をしていきながら、ちゃんと罪を償っていきたい」と述べました。

判決は12月10日に言い渡されます。
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