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まさかの展開で決着! 予算案5度否決で混乱続いた「板柳町の統合小学校計画」

2026.05.01(金) 18:45

【板柳町 葛西健人町長】
「令和10年4月開校を目指すための小学校統合関連予算につきまして、最後のお願いとなります」

混乱が続く板柳町の統合小学校整備。

2024年に行われた住民投票の結果、板柳南小学校を改修して利用する方針となっていましたが、その関連予算案が議会で5度も否決される異例の展開に…。

【板柳町 葛西健人町長】
「国と県からの交付金の合計は約10億8000万円であり、この補正予算が可決されなければ、交付金を辞退することとなり、町の負担が増大します」
「先延ばしとなれば、相当の工事費の上昇が見込まれることは議員の皆様もご承知のことと思います」

この混乱がまさかの展開で終結しました。

これまで統合小学校の関連予算案の採決は、「賛成5・反対6」で否決されてきました。

そして5月1日…。

【板柳町議会 今浩一議長】
「それでは、ここで私が討論を行います。会議規則53条により、議長席を副議長と交代します」

賛成討論に立つため議長席を降り、議員席に戻った今浩一議長。代わりに議長席へ向かったのは、関連予算案の採決に反対してきた葛西幸男副議長です。

工事費などが、当初からおよそ9億円増えたことを理由に反対する議員に対して、今議長はこのように問い掛けました。

【板柳町議会 今浩一議長】
「物価高騰、人件費高騰などの影響が大きいことは誰もが理解できることで、このことを否決の理由としていることが町民の理解を得ることができるのか」
「住民説明の場を設けられましたが、残念なことに反対議員は誰一人出席していただけませんでした」

そして今議長が議員席に戻ると…。

【板柳町議会 葛西幸男副議長】
「それでは今議長と交代いたします」

【板柳町議会 今浩一議長】
「はい(挙手)」

【板柳町議会 葛西幸男副議長】
「はい、今議長」

【板柳町議会 今浩一議長】
「葛西幸男副議長も、副議長としてご存知だと思いますが、会議規則53条、議長が討論を行った場合は、議長席に戻ることができません。このまま表決権が認められています」

議長のため、これまで表決権のなかった「賛成」の今議長が議席に留まり表決権を得て、「反対」の葛西副議長が表決権のない議長席に残る状況に。

【議員】
「暫時休憩!」
「なし!なし!」

【板柳町議会 葛西幸男副議長】
「暫時休憩致します」

結局、葛西副議長が議長席に座ったまま採決が行われ、あっけにとられた反対派も含む全会一致で可決となりました。

【板柳町議会 葛西幸男副議長】
「本件は原案の通り可決されました」

反対してきた葛西副議長が可決を宣言する形で、統合に向けた板柳南小学校の改修が動き始めることになりました。

【板柳町 葛西健人町長】
「今回可決になったということで、令和10年(2028年)4月1日の開校に間に合うと」
(Q.このような方法があったことは知っていた)「こういう法律があるというのも、私は分かりませんでした。暫時休憩がかかって、その中で何があったのかなという感じで私は聞いてました」

反対してきた議員たちは。

【板柳町議会 佐藤洋治議員】
「もうあの(採決の)時点で『しょうがない負けた、残念だ』という思いです」

また、住民投票の結果が「改修する」と「新築する」でわずか79票差だったことも踏まえ、このように語りました。

【板柳町議会 鈴木清孝議員】
「新築を希望された半数の町民の気持ちをくみ取る必要が、全体にあるのではないか」
「今の結果はどうあれ、町が半分に分断されたということになってしまっている状況だと思うんですよ」

ようやくの可決に傍聴に訪れていた町民は…。

【町民】
「住民投票までした結果を重く尊重し、執行していくというのが議員としての立場だと思う」
「一日も早く、統合小学校が開校できるように望んでいます」

ようやく終止符が打たれた板柳町の統合小学校問題。これまでの経緯を振り返ります。

2024年6月に、町は改修の予算案を提案しましたが6対5で否決されます。

その後、8月に住民投票が行われ僅差で「改修」が多数となりました。

しかし臨時会では否決が続き、2026年4月には住民説明会も開かれましたが、結果は変わらず5度の否決。

ところが5月1日には一転、可決となりました。

採決で何が起きたのか…。これまでは、「賛成派5人・反対派6人」で、1人の差で反対多数が続いてました。

反対派の中には葛西副議長もいて、議会規則により今議長は採決に参加していませんでした。

今回、今議長が賛成討論に参加。議会規則により今議長が採決に参加、葛西副議長が不参加となります。

今議長が賛成派の一票に加わったことで「賛成派6・反対派5」となり構図が逆転し、予算案可決に進みました。

改めてみますと、議員が12人いて、賛成と反対が6対6という状態だったということになるのですね。

町は今後、2028年4月の開校を目指して改修に着手します。
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