
昨夏ベスト4、秋は3位で東北大会で2勝を上げた東奥義塾を取材しました。 去年からレギュラーの選手が多く残っていて、今年も非常に楽しみなチームです。 去年は右サイドの神投手から右アンダーの高橋投手の継投が印象的だった東奥義塾の投手陣。 今年も魅力的な投手が育っていましたよ! 今年のエース候補は右のアンダースロー、2年生の齊藤黎央投手。 去年リリーフピッチャーとしてチームを勝利に導いた高橋投手を彷彿とさせますね! 高校に入学してからアンダースローに転向した齊藤投手。 卒業した高橋投手に自分のピッチングの動画を送りアドバイスをもらいながらアンダースローを磨いています。 そんな齊藤投手、実は兄の齊藤李玖さんも東奥義塾のOBでピッチャーとして夏ベスト8を経験。 「準々決勝で青森山田に負けたけど、強豪校相手に三振を奪う姿がかっこよかった!」と兄の背中を追って東奥義塾に入学。 今年の夏は勝ち進めば準々決勝で青森山田との対戦する可能性があります。 秋の県大会で敗れたリベンジ、そして兄のリベンジのために開幕に向けて練習に励んでいます! 去年の秋にキャッチャーからピッチャーにコンバートした2年生の坪田投手もメキメキ頭角を現しています! 小学5年生の時以来のピッチャー。 キャッチボールで回転の良いボールを投げていたことから、工藤監督に呼ばれブルペン入り!そこからピッチャーに転向しました。 「バッターと対戦し、打ち取るのが楽しい!」と話す坪田投手。 工藤監督も高く評価するのがマウンドでの「間の使い方」だそうです。 本人に聞いたところ、YouTubeで現日本ハム・吉田輝星投手(金足農卒)の動画を見て勉強しているそうです。 吉田投手のけん制や間の使い方は甲子園でも話題になりましたからね~! 夏の大会では「自分の調子によらず、チームを勝たせるピッチングがしたい!エースナンバー目指して頑張る!」と話していました。 チームの中心はやはり、去年から正捕手の原田選手ですよね! 高校通算20ホーマー。去年は秋の東北大会でもチームを勝利に導くホームランを放ちました。去年は1番打者でしたが今年からチームの4番に。 オフシーズンに食トレとウエイトトレーニングに励み、体重は8キロアップ! 筋肉質のがちっとした体系になっていて、4番の貫禄十分でした。 「合わせたようなバッティングでも長打が打てるようになった!」とバンティングでも手応え十分。 「4番としてチャンスで一本打てるように。集中力と声では負けません!」と話す原田選手。今年は攻守でどんなプレーを見せてくれるのか、パワーアップした「原田選手」に注目です! 小田桐キャプテンに話を聞くと、「例年よりも練習と実践が少ない中、チーム内の連携も出来ている。開幕に向けて良い感じ!」とのこと。 やはり、去年から試合に出場していた選手が多く残った「経験」がこういう場面で生きるんでしょうね! 小田桐キャプテンが忘れられない試合が去年の準決勝。 宿敵・聖愛を相手に6点ビハインドで迎えた9回表、東奥義塾が5点を返して1点差まで追い上げる驚異的な粘りを見せたシーンがとても印象に残っています。 その時に、3塁ランナーで夏を終えたのが小田桐キャプテン。 踏めなかった同点のホーム。 「準決勝で敗れた悔しさを胸にオフシーズンは辛い練習も乗り越えた、新型コロナの影響で練習ができない時期も常に野球のことを考えていた。」 チームスローガンの「甲子園」は中止になってしまいましたが、「代替大会で優勝することは甲子園と同じ。今年のチームは打のチームなのでどんなピッチャーが来ても打ち勝ちます!」と力強く話してくれました。 そんな小田桐キャプテンのグローブには「笑顔、全力疾走」の刺繍が。 組み合わせとしては、準決勝ではまた聖愛と対戦する可能性があります。 雪辱を果たすため、小田桐キャプテンが引っ張る東奥義塾の夏がまもなく始まります。 追伸 お茶うけにいただいたこちらの最中。 「東奥義塾の創立150周年の記念最中」だそうです! ごちそさまでした! ちなみに東奥義塾は1872年創立で、150周年を迎えるのは2022年とのことでした! すごい歴史です!!!