大鰐線では2023年8月、大鰐駅と宿川原駅との間で走行中の列車が脱線事故を起こし、保安監査を実施した東北運輸局は23日、弘南鉄道に7項目の改善を指示しました。
弘南鉄道によりますと、線路全体を調べる定期検査では、社内基準では年1回、1カ月以内で実施するとしていたところ、2カ月にわたることがあったほか、列車の動きや揺れを確認する月に1回の検査を、冬の期間は確認が難しいとして、実施していませんでした。今後の保守管理体制については、担当する7人の社員に対して、外部機関による研修を実施するほか、JR東日本から技術支援を受けられないか協議しているとしました。
【弘南鉄道 船越信哉常務】
「今回指摘がありました内容は当然改善したうえで、会社としての管理体制というのは見直しを図っていく必要があるかなと」
弘南鉄道は改善点をまとめ、2月22日までに東北運輸局に報告するとしています。
【弘南鉄道 成田敏社長】
「この鉄道を残していくという気持ちで、安全運行に努めて、利用者の皆様の信頼というものを回復させていきたいと」