冬の始まりの2023年12月1日。青森市は、いつもの年と変わらない雪景色でした。
それが、1月には…。
【稲葉千秋アナウンサー】
「地上を見渡すと、全く雪がありません」
そして、2月も、路面が見える日が続きました。
この暖冬傾向の要因と今後の見通しを、青森地方気象台の担当者に聞きました。
【青森地方気象台 福士正輝観測予報管理官】
「今季の冬は、冬型の気圧配置は長続きしなかったということで、寒気の流れ込みが弱かったということが言えます。気温は、全国的にも北日本でもかなり高かったと言えます」
2023年12月から2024年2月までの平均気温は、青森で1.5℃と、平年よりも1.4℃高く、八戸や深浦は、平年よりも1.3℃高くなりました。
一方、積雪は、津軽では平年より少なかったのに対し、八戸などの太平洋側は、平年よりもかなり多くなりました。北からの寒気が弱く、南から湿った空気が流れ込んだ影響です。
また、2月下旬に太平洋側で大雪となった理由は―。
【青森地方気象台 福士正輝観測予報管理官】
「日本の東で低気圧が急速に発達したため、その湿った空気が太平洋側に入り込んで大雪となりました」
3月に入ってから、強い寒気や低気圧の影響で、積雪の急増や気温の低下が見られましたが、これは、いたって平年並みということです。
では、この先の天気はどうなるのでしょうか。
【青森地方気象台 福士正輝観測予報管理官】
(Q.これからの1カ月)「今までと同じように、冬型の気圧配置は弱くて寒気の影響も受けにくくなっていくと思います。気温のほうは、平年並みか高く推移するとみています」
週ごとに見てみると、8日までの気温は平年並みですが、9日以降は、平年並みか、平年より高い見込みとなっています。
また、日本海側の降雪量は、平年並みか少なく、降水量については、ほぼ平年並みの予想です。
最後に、季節が春に向かう時期に、気を付けたいことを聞きました。
【青森地方気象台 福士正輝観測予報管理官】
「3月については、寒暖差も大きいかと思いますので、体調管理には注意していただければと思います」