【福士裕美さん】
「ここでうんうんと話を聞くだけじゃなくて、今年度中に何か一つでもきょうここで出る意見を一歩でも踏み出していただければなと。そういう約束が欲しいです、きょう」
【鈴木直子さん】
「障害児を持っている親は、子どもを見るのが当たり前だから仕事なんかできないでしょ」
「障害を持っている子は皆同じ。どこがと思うのですけれども、そういう言葉を結構気軽に言われます」
対話集会で、多くの参加者が挙げたのは―。
【山本忠貴さん】
「医療的ケア児が寛容に受け入れられるように変化していってほしい」
この課題は以前から…。
【福士裕美さんと鈴木直子さん】(2020年当時)
「断られ続けると心折れてしまうし、本当に絶望だよね」
「絶望。自分だけ取り残されている、生きていること自体を否定されているような気になった」
2019年9月の青森県内の保育所や認定こども園に対する受け入れ可否の調査では、医療的ケア児を受け入れ困難と回答したのは、9割を超える施設でした。
4年経った2023年の調査でも、8割近い施設が受け入れていません。
その一番の理由は、受け入れるための施設が整っていないことと、さらには―。
【戸澤祐子さん】
「医療的ケア児は、小学校前後の話になることが多いのですけれども、大きくなっていくので卒業後の行き先がとても不安になります」
「やはり行き先がなくて、(むつ市から)青森市内に移り住むことになりました」
必要なサポートを受けるために、家族が引っ越しや転職、または仕事をやめることを余儀なくされるのです。
宮下知事は―。
【宮下知事】
「必ず良くなりますからね。少しずつだと思いますけれども」
「非常に皆さん日常に不安をお持ちです。1人の子どもを持つ親御さんとして一生懸命子育てをしているなと感じました。県としても支援や応援をこれから段階的に進めていきたいと改めてそう感じました」
【福士裕美さん】
「他に、県内には160人以上の方々がいるということを頭に置いていただいて、良いスピード感で、穴がないような形でやっていただきたいなと思います」
【鈴木直子さん】
「これからますます増えてくると思うのです、こういう子たちが。そういう子たちが生まれた時に、もっと選択肢が増えている世の中になれば良いなと期待しています」