建設資材の販売・施工などを手掛ける「吉田産業」。創業100年以上の老舗で、青森県内の主要企業でもあります。
2025年度、正社員およそ700人の賃金を2024年度と比べて平均で4.8%、月額およそ1万3千円から1万7千円引き上げることを決めました。
このうち基本給は一律で月額1万円増え、大卒初任給では基本給が20万円となります。
入社10年目の正社員、稲庭一成さんは。
【入社10年目の正社員 稲庭一成さん】
「今回、非常にありがたいことだなと一社員では感謝しております」
「物価高インフレでキャベツが倍の値段になったりとか、お米が倍の値段になったりとかしていますので、そういったところに充てていきたいなと思うのが1つと、人的投資として考えると、地域の皆さまに仕事で返していくことが大事かな、と考えていました」
吉田産業の賃上げは2年ぶり。人件費は年間およそ1億3千万円の増加が見込まれます。
【吉田産業 吉田昌弘常務】
「ライバル(企業)との差別化、また新しいビジネスへの取り組み、こういったことを考えるとですね、やはりきちんとした知識、経験のある技術者、営業マン、こういった人材の確保ということが将来的に売り上げ利益の増加にもつながる」
円安による物価高など長引く実質賃金の低下で、県民の生活が日々厳しくなる中、賃上げの動きが県内企業にも広く行き渡るのか注目されます。
【吉田産業 吉田昌弘常務】
「各社がですね、皆でこういった賃上げということをやっていくことで、県全体が盛り上がって、ひいては若者が戻って来る、定着するといった県となって、結果的にそれが県全体の勢いとなっていく」