お酒のGIとは、正しい産地であることや一定の基準を満たした品質であることを示す制度です。
20日には、青森県酒造組合の稲本修明会長たち関係者が、GI青森の指定を受けたことを宮下知事に報告しました。
清酒としては現在全国で18の産地が指定されていて、東北では5件目。県域での指定は、東北では山形、岩手に続いて3県目となります。
【青森県酒造組合 稲本修明会長】
「今回の指定は、いわゆる青森県全体、一帯となったオール青森の指定ということで大変意義深いことだなと感じております」
GI指定の一方、深刻な問題も。
【青森県酒造組合 稲本修明会長】
「主食用米が取り沙汰されておりますけれども、私どもの日本酒の原料となります酒造好適米、加工用米も大変大きな影響を受けているということです」
酒米1俵60キロあたりの価格は、2024年まで1万5000円ほどでしたが、2025年はおよそ2万5000円に。
さらに、酒米から価格が上がった主食用米に転作する生産者も出始めているということです。
希望する酒米が手に入らない可能性のある危機的状況に対し、稲本会長は宮下知事に支援を求めました。
GI青森については、6月20日に設立された地理的表示青森管理協議会が7月22日に検査を行い、合格した日本酒は9月4日の清酒鑑評会で披露され、ヨーロッパや東南アジアといった海外への販路拡大も目指していくということです。