五所川原市によりますと、障害者支援施設・栄幸園で、「職員による利用者への身体的虐待があった」という内容の匿名の通報がありました。
これを受けて、市の福祉政策課は6月26日、施設で任意の調査を行い、職員への聞き取りなどをしましたが、虐待とみられる行為は認められなかったということです。
一方、栄幸園では、6月30日に一部報道機関から施設内で撮影された虐待の疑いがある画像合わせて4枚の提示があり、初めて事案を把握しました。
また、定期的に職員の労働環境に関するチェックを実施し、必要に応じて個人面談を行っていますが、該当する虐待事案の申告はなかったということです。
施設の総合施設長を務める青森県議会の寺田達也議員は、「事実確認を踏まえたうえで、必要があれば改善していきたい」と話しています。
市は「障害者虐待防止法」に基づき、数日中に再度任意の訪問調査を行い、虐待が認められれば県に報告し、指導や処分などを検討する方針です。
【五所川原市 福祉部 片山善一朗部長】
「利用者の方の被害状況が最優先ですので、仮に悪質なものが万が一判明すれば、事業者の方の協力もいただきながら、是正に努めてまいりたいと思います」