ここからは参院選青森選挙区の結果についてお伝えします。
立憲民主党の新人・福士珠美さんが初当選を果たしました
【福士珠美 選挙事務所】
「万歳、万歳、万歳」
【初当選 立憲民主党 福士珠美氏(60)】
「私がこの17日間に聞いた声は、ほんの一握りなんだと思います。もっともっと声を聞かないといけない。現場には、うそ嘘偽りのない事実がある。これからもとことん現場主義にこだわって、政治の場に現場感覚と生活実感をしっかり取り入れていきたいと思います」
【藤原アナ】
それでは参院選を取材している唐牛記者と進めていきます。立憲民主党の新人・福士珠美さんが初当選を果たしましたね。勝因はどんなところにありますか。
【唐牛樹三郎記者】
まず、長引く物価高や米の問題に対する有権者の不満の矛先が与党に向けられたことや、直近では、参議院予算委員長の不適切な発言など自民党政治への不信感が高まる中、批判の受け皿となった立憲民主党が攻勢を強め、追い風を受けた形となりました。
立憲民主党の福士さんは地元テレビ局の元アナウンサーで、党の公認候補に内定したのは今から5カ月前でした。
今回の選挙戦、公示日には党執行部から小川幹事長が応援に駆け付けます。政策面では物価高からあなたの暮らしを守るという党のスローガンを掲げ、食料品の消費税ゼロやガソリン税の暫定税率廃止を訴えました。
今回は党の総力を挙げた戦いとなり、党首の野田代表が選挙期間中に2度県内に入り応援演説を行いました。
また選挙期間中には、「自分は政治経験がないからこそ、国民の感覚とかけ離れた政治に物を申すことができる」と有権者に訴えていました。
【藤原アナ】
続いては自民・滝沢さんのコメントです。
【自民党 滝沢求氏(66)】
「この度の参議院選挙、このような結果を出すことができませんでした。これはすべて候補者である私の責任でございます。本当に申し訳ございませんでした」
【藤原アナ】
これにより県内の参議院の議席を立憲民主党が独占する形になりましたよね。
【唐牛記者】
そうですね、自民党にとっては厳しい結果となりました。
自民党の滝沢さんですが、選挙前から過去2回の選挙とは異なり、かなり厳しい戦いになると危機感を示していました。
小泉農水大臣や石破総理大臣が応援演説を行い、有権者に支援を求めましたが及びませんでした。
【藤原アナ】
自民党が苦戦した要因として、ほかに考えられることはありますか。
【唐牛記者】
もう一つ挙げるとすれば、参政党の存在もあるかと思います。
参政党の新人・加藤さんは、40代以下の比較的若い世代から一定の支持を集めていました。
今回の選挙では、参政党が保守層の一部から支持を得たことで、これが逆に自民党への支持が伸び悩んだ一因と考えられます。
【藤原アナ】
県選出の国会議員では、これで立憲民主党が半数以上超えました。いかがでしょうか。
【唐牛記者】
まず参議院なんですが、これまで立憲と自民が議席を分け合っていましたが、今回の結果を受けて、参議院の議席は立憲が独占するという形になりました。
これで、立憲の国会議員のほうが自民より上回るということで、県政界の構図もだいぶ変わったといえそうです。
【藤原アナ】
県選出の国会議員でいいますと、これまでは自民が4、立憲が3、令和が1でしたけれども、立憲が4で自民が3という形になりました。かなり大きな変化があった参院選ということになりますよね。
【唐牛記者】
そうですね、それだけ大きな参院選だったと思います。
【藤原アナ】
ここまで唐牛記者とお伝えしました。
お伝えしました通り、立憲民主党の新人・福士珠美さんが初当選を果たしています。ここまで青森県内の選挙区についてお伝えしました。