3年前、新型コロナによって夏の甲子園が中止になり、目標を奪われてしまった世代があります。そこで始まったのが、「あの夏を取り戻せ」プロジェクト。全国各地で高野連が主催した「独自大会」の優勝校などが甲子園に集い、試合をするというプロジェクトです。3年前かなえられなかった夢を抱き、青森からは青森山田OBが出場しました。
「選手が入場します」
プロジェクトには、全国各地から40チーム以上が参加。29日から3日間、交流戦を行います。甲子園球場で行われた入場行進では、元球児たちの力強く行進する姿に、会場からは大きな拍手が送られていました。
「気を付け!お願いします~」
青森山田は、OB15人が集結。シートノックでは、顧問の脇野浩平部長からノックを受け、初めての甲子園の土の感触を確かめていました。
キャッチャーとして、独自大会優勝に貢献した新井山泰佑さん。今は桐蔭横浜大学でプレーをしています。
【青森山田OB 新井山泰佑さん】
「目に焼き付ける感じというか、天気も良かったですし、言葉にならないというか、感無量というか」
「全員本当に心の底から楽しんでやっていたと思います」
3年前の悔しさをバネに、全力で交流戦を楽しみます。
【青森山田OB 新井山泰佑さん】
「優勝回数に数えられていない、独自大会で優勝しても優勝旗も持ち帰れないっていうのもあったので、同じ形ではないですけど、また違った形で甲子園の土を踏めて本当にうれしく思いました」
青森山田のOBたちは30日、宮崎日大OBと対戦します。
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