高校野球春のセンバツの2回戦で青森山田がサヨナラ勝利を収め、春夏通じて25年ぶりのベスト8進出を決めました。
広陵(広島)と対戦した青森山田は、2点を失った直後の8回裏、代打の2年生・蝦名がチーム初ヒットを放ち出塁すると、その後満塁とし、木製バットを使用する3番・對馬がスライダーをうまく捉えると、2塁ランナーも一気に生還。すぐさま追いつきます。
9回にはその對馬にファインプレーが飛び出すも、広陵に3点を奪われる苦しい展開に。しかし、青森山田ナインは諦めません。8回も火付け役となった、2年生の蝦名が2打席連続のヒットを放つと、エースの関もつなぎ満塁、1塁ランナーが還れば同点という場面を作ります。
打席にはチャンスに強い2年生の1番・佐藤隆樹。佐藤の打球は走者一掃の同点タイムリー3ベースに。ひと振りで再び追いつき、試合は延長タイブレークに突入します。
10回表は関が踏ん張ります。「2度も追い付いてくれた仲間に背中を押された」と、ノーアウト1塁・2塁から始まる延長タイブレークを無失点で切り抜けると、その裏、先頭の3番・對馬は気迫あふれるヘッドスライディングで内野安打に。これでノーアウト、満塁。
この大きな流れにアルプスの期待を一身に背負って、打席に入った4番・原田は左中間に犠牲フライ。2試合連続のサヨナラ勝ちで、春夏通じて25年ぶりのベスト8進出を決めました。
【對馬陸翔選手】
(Q.8回のタイムリーについて)「満塁の状況で自分の持ち味は勝負強さだと思っているので、そこはしっかり打つことができました」
【原田純希選手】
(Q.サヨナラの犠牲フライについて)「後ろの吉川から『お前で決めろ』と声掛けがあったので、そういう部分では自信を持って打席に入れた」
【センバツ】青森山田 2回戦突破へ打撃練習に力 対戦相手の広陵(広島)にある「法則」?