高校野球秋の東北大会、決勝は青森山田と八戸学院光星の青森県勢対決となりました。準決勝では共にエースが完封し決勝進出した両チーム。
【青森山田 兜森監督】
「思い切ってやるだけですから」「自分たちの野球をしていくということ、これに尽きると思います」
【八学光星 仲井監督】
「県大会で一度負けていますので」「同じ失敗は繰り返したくないと」
春のセンバツ出場が濃厚となった両者による秋の頂上決戦。優勝したのは？
【大熊記者リポート】
「８年ぶりの県勢対決となった決勝。東北王者に輝くのは、青森山田か光星か」
秋の東北大会決勝での直接大会は３回目。これまで１勝１敗と並んでいます。
青森山田は初回からチャンスをつくると、準決勝３打点と当たっている４番、原田が甘く入った変化球をとらえ、打球は右中間を破る２点タイムリー。青森山田が先制します。
県大会以降、２度は負けないと気持ちを新たに練習に励んできた光星。３回、満塁のチャンスを作りますが、３番、渡部はレフトフライ。ここは青森山田先発の櫻田が踏ん張り、反撃を許しません。
試合は３対０で青森山田リード、光星ノーヒットのまま中盤へ突入します。秋のリベンジに燃える光星もこのままでは終われません。何とか出塁しようと食らい付きますが、青森山田の鉄壁の守備に阻まれ、チャンスをつくることができません。
中盤以降、ヒットが出たらピッチャー交代を考えたという兜森監督。しかし、その櫻田は味方の守備にも助けられ、ノーヒットのまま９回のマウンドに上がります。
光星は１番竹田は空振り三振。２番の砂子田も打ち取りツーアウト。打席にはこの日すべての打球を外野に運んでいる３番・渡部でしたが、キャッチャーフライに抑えて、
青森山田・櫻田が決勝の大舞台でノーヒットノーランを達成。青森山田が県勢対決を制し、８年ぶり２度目の東北王者に輝きました。
【ノーヒットノーラン達成 青森山田 櫻田朔投手】
「すごく緊迫した場面でのピッチングだったんですけど、こういう大舞台で勝ち切ることができてすごくうれしいです」
「あまり意識はしていなかったんですけど、初めての体験だったので、今後のピッチングにうまくつながってくれればなと思っています」
優勝した青森山田は１１月１５日から始まる明治神宮野球大会に出場します。
光星・仲井監督は打撃力よりもメンタル面を鍛えながら、一からまたベストなチームを作って、センバツでは東北の代表にふさわしいチームになっていきたい、と話していました。
高校野球秋の東北大会 青森山田・櫻田がノーヒットノーラン 八戸学院光星を破り優勝 8年ぶり2度目
