高校野球夏の甲子園で12日、初戦を突破した青森代表・八戸学院光星。試合で活躍した選手たちには特別な思いがありました。
秋田代表・明桜と対戦した試合で印象的なシーンがありました。チーム初ヒットを放った7番・青木選手の塁上での動きです。
左右の両手を前に伸ばし手を叩くような「ワニポーズ」。
実は、夏の青森大会決勝で対戦した八戸工大一の選手たちが出塁した時に行っていたのが、ワニポーズなんです。「相手チームを食い尽くす」という意味が込められています。
【青木虎仁選手】
「(夏の青森大会)決勝も接戦だったので、どっちが甲子園に行ってもおかしくなかったので。(ワニポーズを)やりたかったので、初ヒットが僕だったので1発目にできてよかった」
このポーズを行っていた八戸工大一の最上選手に話を聞くと・・・。
【八戸工大一 最上晴太選手】
「サードの池田選手に、ちょっとこれワニポーズお願い、と冗談半分で言った。自分たちも一緒に戦っているような気持ちにすごくなれてうれしいです」
「大事な時にあのポーズをやってもらって、どんどん勝ち進んで、日本一になって青森に帰ってきてほしいと思います」
八戸工大一の選手たちの思いを胸に、甲子園でも躍動します。
そして、キャプテン中澤選手の祖母・節子さん。中澤選手はU-18日本代表候補で2年連続の夏の甲子園出場と活躍する中、高校に入ってから、孫の試合を生で観戦するのは初めてです。
【中澤選手の祖母・節子さん】
「ちょ~うれしいです。見ているだけで幸せです。こんなの味わえる人なかなかいないでしょ。おばあちゃんでね。じいじはもう亡くなっていないんですけど、野球が大好きでいたので、『じいじありがとう』っておじいちゃんにお礼言っちゃいましたよ」
【中澤恒貴主将】
「まず来ると知らなくて、すごくうれしくて、おばあちゃんの前でこうやって1本ですけど打つことができてホッとしているので、次もおばあちゃんのためにですけど、しっかり打ちたいなと思っています」
光星は15日の第3試合で栃木代表の文星芸大付と対戦する予定でしたが、台風7号の接近に伴って、15日の全試合が中止となりました。このため試合は1日ずれ、16日に行われる予定です。