感染対策として、引き続きマスクを着用する人がいる一方で、マスクを外すことを選択する人たちも出てきているようです。また就職活動の現場ではマスクをめぐって学生たちに迷いが生じているようです。
【藤原祐輝アナウンサー】
「午前8時15分の青森駅前です、マスクの着用が個人の判断となってちょうど1年が経ちます、通勤ラッシュの時間帯、こうして見てみますと、マスクを着けている人が多い印象ですが、マスクを着けていない人も2割程度でしょうか見受けられます」
マスクを着用する派、着用しない派、様々な意見がありました。
妻は着用する派、夫は着用しない派という夫婦は。
【夫婦・妻】
「顔を隠すため」
「化粧とかも楽なのでマスクしてた方が、ちょっと手抜きで」
「若干恥ずかしいですね、素顔で歩くのは」
一方…。
【夫婦・夫】
(Q.着用しない理由)「面倒くさいからです」
「着けないのが普通になっちゃったので」
(Q.着用していると)「暑いです、息苦しい」
夫婦の間でも見解はそれぞれ。
感染症ではなく、この時期ならではの「あの症状」の対策でマスクを着用する人も。
【50代女性・着用する派】
「花粉症の予防と」
【20代男性・着用する派】
「花粉対策とかもありますね」
これから本格的に飛散が始まる花粉への対策。
【20代男性・着用する派】
「花粉症がひどくて、それで一応着けているだけなので」
「くしゃみと鼻水が止まらなくなったりとかすることが多いので」
ウェザーニュースの花粉飛散マップ。11日時点で青森県内は、黄色の「シーズン開始」となっています。
東北北部では、4月中旬まで花粉の飛散が予想されています。
マスクの着用に関しては、職場によってもそれぞれ状況が違うようです。
【40代男性・着用する派】
(Q.職場でのマスク着用率)「ほとんどしていますね」
【30代女性・着用しない派】
「働いている会社も、国が1年前に決めた時から自分の好きなようにと、周りの会社の人たちも着けない人が多くなったので、それで着けてないです」
個人判断とはいえ、やはり気になるのが周囲の目です。
【50代男性・着用しない派】
「皆着けている時は、付けた方がいいかなと」
【50代女性・着用しない派】
「自分自身はそんなに気にはしていないので、周りの方がマスクして気にしているようだったら自分もしておこうかなという感じで」
2025年3月に、卒業を控えた学生たちが対象の合同企業説明会。
2023年は、学生と採用担当者にマスクの着用をお願いしていましたが、2024年は個人の判断に。
しかし、7割程度の人がマスクを着用していました。
採用活動における学生とのコミュニケーションについて、企業の採用担当者は。
【採用担当者】
「口角とか、下のあたり(口元)も見てほしいというか。緊張を和らげてほしいなという思いもあって、マスクをなるべくしていないという感じなのですけれども」
相手に与える印象は、「言葉の割合よりも言葉以外の割合が多い」といわれる法則があるように、表情は意思疎通において重要な役割があります。
【学生】
「接客業をしていて、自分の表情とかお客さんの表情とかがすごく重要になるのが、何となく自分の印象としてあったので、相手からちゃんと話聞いているなって思ってほしくて(マスクを)持ってこなかった」
一方、在学中の多くの時間をマスクとともに過ごしてきた学生たちには、迷いもあるようです。
【学生】
「マスクない方が表情が見えて良いのかなって半々で迷ってしまいますね」
「リモート(面接)は外すとして、直接(採用担当と)会う時は、う~ん・・・外すのかなと思ってます」
企業側は、マスク着用の判断は選考に影響しないという見解です。
【採用担当】
「こちら側としては、あまり関係ない感じですね」
「履歴書だけは、マスクなしの写真にしてもらっているので、それだけで良いのではないでしょうか」
【採用担当】
(Q.選考で着脱を求める場面)「あるかな?ない・・・」
「説明会とか試験とかやっている中では、たぶんないかなと思います」
マイナビが行った学生に対する調査では、対面面接におけるマスク着用に関して、「自分だけでは判断が難しいので、着用する・外す・どちらでもよいなど、企業側からのアナウンスの下で判断して決めたい」という学生からの回答が62%あったということです。
業種・職種によっては、マスク着用を奨励している企業があることも想定され、学生自身での判断に迷いが生じる可能性も。企業は面接実施の際に、学生に対し何かしらアナウンスを行うなどの配慮が必要になるかもしれません。