弘前市は、公共交通に携わる人材を確保するため、自衛隊青森地方協力本部と4月に連携協定を結んでいます。
再就職説明会には、2026年3月までに定年を迎える53歳以上の隊員28人が出席しました。
弘南鉄道と弘南バス、それに北星交通の3社がそれぞれの仕事内容や勤務形態、それに報酬や自衛隊員への優遇措置などについて説明しました。
このうち弘南バスは、駐屯地内で隊員たちにバスの運転体験をしてもらいました。
【参加した隊員】
「かなり新しい車ですよね、これ」
【乗務員】
「これ一番新しい新車です」
【参加した隊員】
「ですよね」
「すごくアクセルもすごくパワーを感じる」
自衛隊では、定年が10月に引き上げられますが、それでも55歳から58歳で退職します。
ほとんどの隊員が大型一種免許を持っていることに加え、規律や任務遂行能力などの面からも、人手不足の課題を抱える公共事業者にとっては貴重な人材となっています。
【バスを運転した隊員】
「ミラーの数も多かったので、どのミラーを見て何を確認するのかというのを初めて体験できたのは良かったです」
【大型第二種免許保有のバスを運転した隊員】
「資格だけ持っていても、経験がないとうまく運転できない(のが分かりました)」
【弘南バス 藤田潔人事部長】
「やはり即戦力になりますし、精神的な強さだったりとか使命感というのが強いですので、我々交通事業者にとっては一番適正な人材ではないかというふうに考えております」
隊員たちは、様々な情報を得ながら、再就職先を検討します。