弘南鉄道は27日、弘前圏域8市町村長の協議会の場で、2027年度末を持って大鰐線を休止する意向を表明しました。通勤、通学利用者の減少により、今後の増収が見込めないことなどが理由です。
休止の一報を聞いた大鰐線の利用者は。
【利用者】
「寂しいですね。子どものころ大鰐にスキー行ったりね。この電車使って」
「いつか来るかなと思ってたけど、まさかなっていう気持ちで、ちょっと困ります」
「大鰐線は、たまに利用させてもらって仕事で来てるので、それがなくなるとちょっと困りますね」
一夜明けた中央弘前駅。いつもと変わらず通勤・通学客の姿がありました。通学で利用する生徒たちに話を聞いてみると。
【高校3年生】
「すごいびっくりです。小学校から(通学で)乗っているので考えられないです」
【高校2年生】
「今後の入学してくる、今後使う人たちにはちょっと不便になるのかなと思います」
弘南鉄道が休止を表明している2027年度末までは3年余りありますが、中学生からは進路選択への影響を懸念する声も。
【中学1年生】
「移動手段(の心配)があるというだけで、進路の幅とかも狭くなってしまうので、大鰐線がなくなることも考えて進路のことも考えたいです」
【中学1年生】
(Q.進路を考えるのに影響は)「少し出ます。学校に行きづらくなるなと思います」
大鰐線の沿線にある聖愛中学・高校。
学校の名前が駅名にもなっています。中学・高校合わせておよそ500人の生徒のうち、1割ほどが大鰐線を利用しているということです。
【弘前学院聖愛高校 小野寺仁副校長】
「交通の足として、どのように弘南さん、または弘前市が対応していただけるのか、また、本校独自で代替となる交通手段を確保しなければならないのかとか、それこそ学校として3年かけて検討していかなければならないと思っております」