宮下知事は湾内の漁協を訪れ、ホタテ養殖の被害状況を視察するとともに漁協関係者から意見を聞きました。
【漁協関係者の声】
「いつもなら考えられない、ホタテ養殖が始まって以来こういうことはない」
主な産地の平内町では2024年の秋以降に稚貝が死ぬ被害が拡大。28日朝に引き揚げた養殖用のかごには、死んだ貝や出荷には適さない規格外の貝が目立ちました。
ここまで被害が拡大した原因については-。
【水産総合研究所 吉田達所長】
「今までにない現象です。では何が違うのかと考えると、これまで高水温というのは何回もあるのですけれども、高水温プラス餌不足というのが今までにない現象ですね」
平内町漁協によりますすと、出荷できそうな半成貝は例年の1割程度だということです。
【平内町漁協 後藤石雄組合長】
「まずは状況的には過去最悪です。最悪というか1~2割しか生きていないということをみても、漁師の生活面が一番大切なので本当に大変としか言いようがないです」
かつてないという被害の実態を目の当たりにした宮下知事は-。
【宮下知事】
「県民の経済を支えている産業であります。そういう観点も含めて、まずは生産をしっかりとすることが大事だと思いますし、当然、生産がしっかりできないと加工業者も大変だということは理解しています」
宮下知事は28日、湾内7つの漁協や県漁連とも意見を交わし、今後県としての対策を検討するとしています。