映像を撮影したのは青森県平川市小杉地区で養鶏場を営む木村多基男さんです。平川市などによりますと、7月1日昼ごろにかけて市内でクマの目撃が相次ぎ、警察や猟友会などがクマの行方を追っていました。
そして午後5時ごろ。
【クマを撮影した 木村多喜男さん】
「警察の方に『クマが来ています、中に入ってください』と言われたので、私はここに入りました」
「撮影は、この中からしました」
木村さんがスマホを構えると、クマが目の前を通っていきました。
クマはその後、養鶏場の裏にある小屋へと身を潜めました。
【クマを撮影した 木村多喜男さん】
「あの入り口から入りました」
「鶏がいないほうで良かったなと思って。向こうが堆肥舎になっていて人もいなかったですし」
銃を持った猟友会のメンバーが小屋の中へと入りますが、クマは小屋から逃走します。
【クマを撮影した 木村多喜男さん】
「おそらくこのちょっとした隙間、少し開いていたんですけどその隙間から出たんだろうと思います。出て向こうの茂みのほうに」
市によると、養鶏場近くの茂みにいたクマは猟友会によって駆除されたということです。体長はおよそ130センチでした。
【クマを撮影した 木村多喜男さん】
「まさか自分の近くではと思っていませんでしたので、本当に驚きました」
駆除された現場から住宅地までは数百メートル。けがをした人はいませんでした。
平川市でのクマの目撃件数は6且30日現在で19件と、前年の同じ時期と比べて12件増えています。
また、黒石市では7月1日午前7時ごろ、クマ1頭がわなに掛かりました。黒石市のクマの目撃情報は、6月15日現在10件で、前年1年間の8件をすでに上回っています。