海上自衛隊によりますと、護衛艦「しらぬい」に所属する20代の男性1等海士は2023年8月、埼玉県の住宅で自転車1台を盗みました。
当時休暇中だった男性1等海士は当初、東京から高速バスを使い大湊基地へと戻ろうとしましたが、予約が取れなかったということです。
他の交通機関を使うには所持金が足りず、徒歩で大湊基地まで移動しようとしましたが、このままでは辿り着けないと考え、埼玉県のJR吉川駅近くの住宅で自転車1台を盗みました。
その後、大湊基地を目指して移動中、熱中症による体調不良を起こし、およそ60キロ離れた栃木県真岡市内の駐在所に助けを求めたことから事案が発覚しました。
海上自衛隊は男性1等海士を18日付で停職10日の懲戒処分としています。
処分を受けて護衛艦「しらぬい」艦長の大浦元靖2等海佐は、「社会人としての行動規範を改めて自覚させるとともに、継続して教育を行い再発防止に努めて参ります」とコメントしています。