報告会では11月、陸奥湾内10の漁協で行われた養殖ホタテの実態調査について、結果が説明されました。ホタテの死んだ割合を示す「へい死率」は、2024年の春に生まれた稚貝が45.7%でした。異常な高水温による大量へい死が起こった2010年と2023年と比べると下回りましたが、平年を大きく上回り、過去3番目に高い数値となりました。
また、2025年以降に親貝となる新貝のへい死率は22%で、こちらも平年を上回りました。
【水産総合研究所 吉田達所長】
「長期間、水温の影響を受けているというのがまずあるのですが、水温だけではこんなに死なないだろうと」
「高水温だけにとらわれないで、餌環境も含めた、稚貝採取した後の養殖管理方法を工夫していこうと思います」
県は、親貝の確保に配慮し産卵前の出荷を最小限に抑えることや、冬の波浪などによるへい死を防ぐよう管理することを呼び掛けています。