七戸町の無職 市ノ渡歩美被告(39)は、元会社役員の男ら3人と共謀し、2024年1月、宅配業者を装って当時トラック運転手の男性を自宅からおびき出し、暴行を加えて車で連れ去った生命身体加害略取・監禁の罪に問われていました。
これまでの裁判で市ノ渡被告は、おびき出した事実は認めるものの、暴行を加える計画を知らなかったと無罪を主張。
ほかの男ら3人との共犯が成立するかが争点となっていました。
30日の判決公判で、藏本匡成裁判長は、市ノ渡被告の捜査段階の供述などから、共犯は成立すると認定。被害者が暴行を受ける場面を目撃した際に警察に通報しなかったことや、主犯格の男から報酬金として5万円を受け取っていることなどを指摘。
「果たした役割は大きく、報酬を手に入れる目的で犯行に及んだことは、安易で短絡的というほかない」と述べ、懲役1年6カ月、執行猶予3年の有罪判決を言い渡しました。
弁護人によりますと、控訴するかは今後、本人と話し合って決めるということです。