【赤平春菜記者】
「養殖サーモンを育てるこちらのいけすでは、クマの被害があった当時、水位が通常の4分の1から5分の1にまで下がっていたということです」
山口養魚場によりますと、25日午前8時ごろ、直径5メートルほどのいけすの排水パイプが抜けて水位が下がっていたほか、酸素を供給する水車もケーブルが抜けて止まっていました。
このため、いけすの中にいた出荷を目前に控えたサーモンおよそ1500匹のうち、500匹以上が酸欠で死んでいたということです。
また一部には食い散らかされた跡があることから、養魚場では、クマがサーモンを捕ろうと動き回り、排水パイプや水車のケーブルに引っかかったのではないかと推測しています。
【山口養魚場 麦沢智暁さん】
「せっかく2年も3年も掛けて育てたのが、一瞬で何百万の損害」
「ショックで、皆立ち直れないって」
山口養魚場は、2021年8月の大雨で壊滅的な被害を受けていて、そこから復興を遂げた後、再び被害に遭いました。
今回の被害額は200万円から300万円と見られていて、養魚場ではむつ市に依頼してわなを仕掛けました。
そして26日朝、1頭のクマが掛かっているのが見つかりました。
【山口養魚場 麦沢智暁さん】
(Q.行政に求めることは)「クマの駆除、それだけです。本当にそれだけ」