2023年産のリンゴは、記録的な猛暑の影響により収穫量が40万トンを割り込みました。
12月末現在の県内の在庫数は、今の集計方法になってから過去最少だった2023年産をやや上回っていますが、主力品種の「ふじ」は最も少なくなっています。
県りんご対策協議会の理事会では、最新の在庫数をもとに1月以降の品種ごとの販売目標について協議しました。
県によりますと、12月末現在の県内の在庫数は前の年の101%に当たる15万5292トンで、過去2番目に少なくなっています。
在庫数が少ない背景には、花芽不足や生育不良の影響で収穫量そのものが例年に比べて減少していることが影響しているとみられます。
このような状況を踏まえ、当初は年間25万4300トンとしていた出荷目標を21万2628トンに下方修正しました。
【青森県りんご対策協議会 加川雅人会長】
「生産者の高齢化もありますし、やはり気象状況がリンゴにとって不利な気象状況というのがあって、なかなか生産数量が増えることは予想しがたいと思っています」
品種別の在庫数では主力品種の「ふじ」がおよそ10万9千トンで前の年を4%下回り、過去最も少なくなっています。
さらに、この冬の豪雪の影響についても懸念を示しました。
【青森県りんご対策協議会 加川雅人会長】
「かなりの雪害が出る可能性がありますですので、(年末時在庫が)15万トン台というのがややもすると今年産も続いていくかもしれません」
県りんご対策協議会では、1月から3月にかけては7万5400トン、その後4月から8月にかけて5万トンを販売する計画です。
在庫数から推測すると、2024年産リンゴも収穫量が40万トンを割り込む可能性もあります。2年連続で40万トン割れとなれば統計がある1980年以降、初めてのこととなります。