クマの出没は例年400件ほどで推移していましたが、2023年と2024年はそれを大きく上回っていて、2024年6月には1人が亡くなっています。
国や県、有識者などによる検討委員会は、特定鳥獣保護管理計画を2025年度中に作成するため、クマの数を管理して人や農林業への被害軽減を図り、共存を目指す方向性を議論しました。
具体的には地域区分を設定し、特に人の生活圏に近く、目撃情報や被害が多い地域を「管理強化ゾーン」に指定します。捕獲数を管理することや森林整備、電気柵の設置などの方針が示されました。
【保護管理対策検討委員会 大西尚樹委員長】
「少し遅れたスタートではあるのですが、一方で、科学的な順応的管理とか広域的管理とかゾーニング管理といった考え方もどんどん新しくなってきています。最新の保護管理計画が作れる」
次回の会議は春ごろを予定していて、捕獲数や目標個体数について議論する予定です。