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牛舎事故で実習助手と青森県を提訴 死亡生徒の母「自分の命をもって…」

2025.06.02(月) 18:45

【両親の代理人 関哉直人弁護士】
「県とその時担当していた実習助手を被告として、損害賠償請求の訴えを今起こしてきました」

2021年12月、三本木農業高校の牛舎で起きた事故。農業実習中に牛が興奮状態となり、実習助手の男性が農具を振り上げて牛をたたいた際、近くにいた当時2年生の水野歩夢さんが大けがをし、2024年3月亡くなりました。

歩夢さんの両親は、実習助手と学校の管理者である青森県に対し、合わせておよそ2億5千万円の損害賠償を求め、2日青森地方裁判所に訴えを起こしました。

【歩夢さんの母親】
「(生徒などの話から)牛が威嚇していた時も、歩夢本人は自分から牛房の外に出ようとしていた。扉が外側に開いていて、体も半分出ていたのに、どうして実習助手の人は外に引っ張り出してくれなかったのか」

歩夢さんの母親と弁護士が会見を開き、実習助手が鋭利なフォークを振り回した危険行為などについて本人の口から真実を聞きたいと話しました。

県には、安全管理体制が全く取られておらず、不十分だったと訴えています。

【歩夢さんの母親】
「歩夢が自分の命をもって教えてくれたことをちゃんと考えてほしい」

提訴に対し県教育委員会は、「真摯に対応していきたい」としています。事故を巡っては、警察が2023年、実習助手の男性を業務上過失傷害の疑いで書類送検しましたが、青森地方検察庁は不起訴処分としています。
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