青森県の最重要課題の1つ、人口減少対策。県内の人口減少は急激に進んでいて、6月1日現在の推計人口は115万人を割り込みました。この1年では、およそ1万9千人が減少した形です。
【有権者】
「人口が減っていくということは、経済にとっても決してプラスではないこともあると思うので、そこは何とかしなくてないけない」
「産業じゃないですか。やはり就職口がないとこちらには定着しないし、お金を稼げないとどこかに行っちゃいますよね。そういう問題だと思うんです」
そこで今回は各候補者に人口減少対策について聞きました。
参院選青森選挙区に立候補しているのは、自民党の現職・滝沢求さん(66)、立憲民主党の新人・福士珠美さん(60)、参政党の新人・加藤勉さん(65)、共産党の新人・荻野優子さん(33)、政治団体「NHK党」の新人・佐々木晃さん(53)の5人です。
自民党の現職・滝沢求さんは、若い人たちが地元で働き、安心して暮らせる環境を整備することが不可欠だとしています。
【自民・現 滝沢求候補】
「地場産業の振興、企業誘致による雇用の創出、さらに医療・教育・交通などの生活インフラの整備、そして子育て支援の強化などを通じて、地域のにぎわいと活力を取り戻すことが必要だと考えています」
立憲民主党の新人・福士珠美さんは、可能な限り地方分権を進めることが必要だと主張しています。
【立憲・新 福士珠美候補】
「青森に住み続けたい人、移り住みたい人、学びたい人、働きたい人が増え続けるというのが大切だなと思っています」
「権限や財源を自治体に移譲させて地方分権を進め、地域の多様性を活用した取り組みを重視していくべきだと思っています」
参政党の新人・加藤勉さんは、人口減少対策の主な柱として少子化対策を掲げています。
【参政・新 加藤勉候補】
「子どもを育てるにはお金がかかるんですね」
「例えば、子ども1人当たり10万円を毎月支給すると我々は訴えています。そういう確約があれば安心して子どもをつくって生まれて育てていける、そういう気持ちが大事だと思います。それと不妊治療の全面保証です」
共産党の新人荻野優子さんは、まずは若者の人口流出に歯止めをかける必要があると訴えています。
【共産・新 荻野優子候補】
「最低賃金アップだったり、子どもの貧困をなくしたり、労働時間の短縮など、私自身も最低賃金で働いてきて本当に時間なく働いてきた経験もあるので、そういうことからもそういう支援策をどんどんつくっていくことが大切だと思います」
政治団体「NHK党」の新人・佐々木晃さんは、他国を例に挙げ、独自の主張を展開しています。
【諸派・新 佐々木晃候補】
「韓国や台湾は、日本よりも人口が少ないのに、ハイテク技術では向こうの方が上だと思うんですよ。やはりハイテク技術を強くしていったほうがいいと思うんですよ、日本は」
有権者は、どの候補者の人口減少対策を支持するのか。投票は20日に行われ、即日開票されます。