むつ市にあるマンホールの数は3121カ所。これまでは担当者がそれぞれ中に入って亀裂が入っていないか、継ぎ目から地下水がしみ込んでいないかなどを点検していました。
しかし、この方法では時間と費用が掛かるとともに、マンホール内への落下や酸素欠乏、硫化水素などの有毒ガスの危険がありました。
そこで、安全で効率的な点検方法を検討した結果、マンホール内に入らず、カメラやタブレット端末を使った点検方法の導入を決めました。
使用するのは360度撮影可能なカメラと照明器具が取り付けられた最長7.5メートルの棒。この棒をマンホール内に入れて内部を撮影し、点検結果をデジタルデータとして蓄積・管理できるため、これまでよりも1日当たり10カ所多く点検でき、下水道施設の効率的な維持運用ができるということです。
【むつ市下水道課 宮下圭一課長】
「経費につきましても年間95万円程度の削減効果がありますので、今後このシステムの活用によりまして、むつ市民の安全を確保してまいりたい」