【五所川原市 佐々木孝昌市長】
「指名・選定にあたっての3人による妨害行為はあったものの、市に対する損害があったとは認められないという結論に至り、損害賠償は行わないという判断をいたしましたので」
五所川原市が発注する工事の指名競争入札を巡っては、特定の業者が入札できるよう、公正を害する行為をしたとして、前の副市長ら3人の有罪判決が確定しています。
市はこれまでに3人に対する損害賠償の請求を検討してきましたが、佐々木市長は損害賠償請求を行わない判断をしたと発表しました。
判断断基準となったのは、予定価格に対する落札価格の比率を示す落札率です。
事件の対象となった2021年度の3件の工事の落札率は、談合が始まったとされる2019年以前や同規模の市の落札率などと比較した結果、市に損害があったとは認められないと結論付けたということです。
また、佐々木市長は会見に先立ち、議員説明会を開き説明をしました。
【五所川原市 佐々木孝昌市長】
「この報告をして(議員から)実際1件も質問はなかったんですよ」
しかし、議員の受け止めは…
【自民公明クラブ 木村慶憲議員】
「今さらしないとはどういうことだと。当然納得できないし、それに対する質問も唐突に、損害賠償請求をしないということ(を聞いて)戸惑っていますよ、正直」
【自民公明クラブ 高橋美奈議員】
「入札に入れてもらえなかった業者さんもいっぱいいるし、その人たちも大損害を被っているわけですよね」
一部議員からは納得できないとの声。12月議会などで改めて判断に至った経緯などを問いたいとしています。