青森市の細越保育園にクマが現れたのはきのうの午後3時半ごろ。その時、室内では園児25人と職員8人が帰り支度をしていました。
【赤平春菜記者】
「職員が庭にいるクマに気付くと、園児たちもこちらの保育室から一斉にテラスに出てきて、中には怖いと言って泣き出す子もいたということです」
【細越保育園 佐藤ひろみ園長】
「すごいって言う子も確かにいたんですけどやっぱり『怖い』って言うので」「職員がなだめて、その間に通報してという感じ。驚きでいっぱいでした」
保育園によりますと、クマは最初、隣の民家の蔵から顔が見え隠れしていて、その後園庭にゆっくりと歩いてきたということです。
【細越保育園 佐藤ひろみ園長】
「子どもたちの声を聞いたらクマのほうもびっくりして、急ぎ足で逃げた感じではありました」
クマが園庭に現れてから姿を消すまでわずか5分足らずの出来事でした。通報を受け、きのうは市と猟友会などが、けさも警察が見回りをしたということです。保育園の裏は林になっていて、クリの木などがあります。
市によりますと、付近では19日からクマの目撃情報が相次いでいて、きのうの朝にも子グマ1頭がわなに掛かっていたということです。
保育園ではしばらく外遊びを控えるということです。
※青森市によりますと、きのう現在、市内のクマの出没件数は262件、捕獲された数は19頭と、ともに過去最多となっています。引き続き警戒が必要です。