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青森市の新たな除排雪 降雪量に着目 「超期集中」に対応 集中降雪等警戒体制とは

2025.10.15(水) 18:45

昨シーズンの記録的な豪雪を受け、青森市の除排雪事業が変わります。

【青森市 西市長】
「降り方がだいぶ変わってきていますので」「今までだと積雪深が何センチだから出動、という判断だった、それだけではなくて短期に集中する降り方も考慮して」

強調したのは「短期集中」への対応です。昨シーズンは年末年始に大雪が降り除排雪が行き届かない所がありました。その反省を踏まえ、今シーズンからは短期間に急激に雪が降った場合に「集中降雪等警戒体制」を導入します。

条件は72時間降雪量が55センチ以上、または24時間降雪量が25センチ以上となった場合です。

実際に昨シーズンの12月27日と1月2日にはそれぞれ、この基準を超える24時間に29センチと31センチの雪が降っています。

集中降雪等警戒体制になると、除雪作業は緊急車両などの通り道の確保を優先とした「緊急除雪」に切り替わります。

除排雪業者からの声を受け契約基準も見直されました。生活道路の除排雪契約は回数や時間によらず、累計降雪量によって決まる「シーズン契約」です。

契約時の基準は500センチで、最終的な降雪量に伴い、支払われる額が増減します。雪が少ない場合の減額を恐れ、事業者が除雪を控えるケースもあることから、契約時の基準を400センチに引き下げます。

その他、市職員による対応にばらつきがあったとして、外部コールセンターによる雪に関する電話相談窓口を新たに設置します。

【青森市 西市長】
「昨年苦労した部分、市民のみなさまにご迷惑をお掛けした部分を課題として抽出してありますので」「今までよりも短時間で除雪を完了できる体制づくりになると期待しております」

一方、集中降雪等警戒体制について事業者からはこんな懸念も聞こえてきました。

【青森定期自動車 七戸正仁係長】
「これは通り抜けるだけになってしまうので、両サイドに寄せ雪が集まっていきますので」「作業スピードは上がりますけれど、ただ市の方で市民のみなさんに周知しないと玄関前の雪がてんこ盛りになってしまいますから、苦情が挙がる気がします」

また、今後については市にこんな要望も。

【青森定期自動車 七戸正仁係長】
「市民の皆さんにお知らせするんですけれど、業者側にも丁寧にお知らせしないと、意思疎通が図られていないとまた同じことの繰り返しになると思うので」
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