「七戸町では昨日の地震を受けて断水が発生しています。こちら七戸町では給水所を今朝から設置しています。住民たちが雪の降る寒さの中、こちらの生活用水を求めてやってきています」
七戸町では地震の影響で水道管が破損。4つの地区で断水が発生し合わせて459世帯、1072人に影響が出ました。その後復旧作業が行われ、現在は2地区が復旧しましたがきょう中の完全復旧はできない見通しです。
町は午前6時ごろから給水所を2カ所開設し、職員たちがポリタンクやペットボトルを持参した地域住民に対応していました。
【町民】
(Q.ポリタンク)「ん~とねかれこれ25年ぶりくらいキャンプ辞めてからも使ってなかったんで」「水がないとやっぱりね顔洗うにしてもトイレ行くにしても水がないとやっぱり困りますね洗い物も大変だし」
「結構揺れたしうちの家内が体が不自由なもんで一番大変だったです」
【七戸町財政課 豊川直樹総括主幹】
(Q.給水に来た住民)「いつ復旧するか、そういったことを聞かれる方が多かったですね」「職員一丸となって対応していきます」
七戸町の給水所は午後7時半まで開設しているということです。
むつ総合病院では地震の影響により、病棟7階のスプリンクラーが破損し、漏水が発生。漏水は現在止まりましたが、復旧の見通しは立たない状況です。
5階から7階までが水浸しとなったことから入院患者40人の転院が必要で県は災害医療チームD-MATを派遣し対応に当たりました。
一夜明け、青森市や八戸市の病院に向かう患者の姿がみられました。
【むつ総合病院 杉澤一徳事務局長】
「きょう中には新たな施設・場所で移動することが可能となりましたので、患者さん・ご家族にとってもちょっと一安心していただけるのかなと思っています」
きょうは救急を除く外来を休診し対応に当たりました。
また、日本原燃によりますと、昨夜発生した地震の影響により使用済み核燃料を冷却・貯蔵するプールから放射性物質を含む水があふれていることをきょう午前2時半すぎに確認しました。
日本原燃では午前5時すぎからあふれ出た水の回収作業を始め、午前9時半までにおよそ650リットルを回収したということです。
あふれ出た水は管理区域内にとどまっていて、燃料貯蔵プールの水位は0.8ミリほど下がりましたが安全性に問題はないとしています。
また、けが人や外部への影響はなく他の施設には影響がないということです。
この他、内閣府政策統括官によりますと、八戸市や三沢市など県内12市町村に対し災害救助法の適用が決定しました。適用されると、避難所の設置など市町村が負担する復旧や復興にかかった費用の一部を国や県が負担することになります。















