【JAつがる弘前 天内正博組合長】
「起訴事実は氷山の一角であり、被害額の全額回収に向けて、今後は民事裁判で損害賠償請求を行ってまいります」
判決によりますと、元従業員ら5人は6月、JAつがる弘前の河東地区りんご施設の貯蔵施設で、合わせて720箱を盗んだ窃盗の罪です。青森地裁弘前支部は6日までに、元従業員らに懲役1年2カ月から3年の執行猶予の付いた有罪判決を言い渡しました。
被害金額は、合わせて380万円余りでした。
JAつがる弘前は7日、3年前から170回以上、盗難被害があり、被害金額は1億4000万円にのぼるとみられることから、民事訴訟を起こすことを明らかにしました。
事件の全容解明に向け、第三者調査委員会を設置し、2024年3月ごろをめどに訴えを起こす考えです。
【JAつがる弘前 天内正博組合長】
「何としても、これから5人に対しては、被害相当額を弁済していただくという形で、これから闘っていきたいと、要求していきたいと思っております」
また、組合員から預かったリンゴが盗まれたことから、管理が行き届かなかったことを陳謝し、施設の出入りを制限したり、在庫管理の強化・徹底など再発防止策もあわせて発表しました。
経営上の管理責任として、リンゴ販売担当役員の齊藤勝則常務が、12月末で役職を辞任することを表明しています。