青森市で開かれた新春祝賀会には、青森県内の水産関係者などおよそ110人が出席。県漁連の二木春美会長が、陸奥湾の養殖ホタテは、最大の危機に直面しているとして、早期の再生を目指すと述べました。
陸奥湾ホタテを巡っては、2023年は、夏場の高水温の影響により、陸奥湾全体で半数以上の稚貝がへい死しました。
また、福島第一原発の処理水放出に伴う中国の禁輸措置により、水産加工業者が大量の在庫を抱えるなど大きな影響を受けました。
【青森県漁連 二木春美会長】
「どうしても親貝が必要だということで、皆さんで協力し合って、親貝を湾内から出荷しないで、(産卵期が終わる)4月までもたせようという考えです」
青森県漁連によりますと、2023年度の陸奥湾ホタテの販売高は、2022年度より20億円ほど少ない130億円にとどまる見込みで、2024年度は、これをさらに下回ることが確実な状況です。