2011年産リンゴは、花芽の不足により収穫量が40万トンを割り込みました。
12月末現在の県内の在庫数は、この2011年産よりも少なく平成以降では最も少なくなっています。
青森市で開かれた、県りんご対策協議会の理事会では、月別の品種ごとの販売目標について、最新の在庫数をもとにして、1月以降の数値を修正しました。
県によりますと、12月末現在の県内の在庫数は、前の年の76%に当たる15万3619トンで平成以降で過去最少となっています。
在庫数が少ない背景には、2023年の高温の影響で、収穫量そのものが、例年に比べて減少していることが影響しているとみられます。
このような状況を踏まえて、当初は年間27万1100トンとしていた出荷目標を21万1142トンに下方修正しました。
【青森県りんご対策協議会 加川雅人会長】
「8月がこれだけ高温で、それで10月・11月の収穫がなされたというのは、経験上ないです」
品種別の在庫量では、主力品種の「ふじ」がおよそ11万4千トン、特に少ないのはジョナゴールドで、およそ1万トンとなっています。
【青森県りんご対策協議会 加川雅人会長】
「非常に、例年と違いまして、今年のリンゴは着色が不足なわりには、味が非常に良いということがありますので、それらを十分にPRしながらこれから、販売していきたいと思っています」
県りんご対策協議会では、今後について、1月から3月にかけては8万4600トン、その後4月から8月にかけて4万2100トンの販売を計画しています。