バドミントンの「日本の新エース」、青森市出身の奈良岡功大選手が世界選手権で初めて決勝に進出しました。決勝は同年代のライバル対決となりました。
日本勢としては、2019年の桃田賢斗以来の決勝進出となった男子シングルス決勝。奈良岡はジュニア時代からのライバル、タイのヴィチットサーンと対戦しました。
第1ゲーム、奈良岡は持ち味とする「ラリーでの粘り」で制しますが、第2ゲームを落とし、迎えたファイナルゲームでもテンポを上げる相手に苦しめられた奈良岡。今大会最長の1時間49分となった同年代対決には、惜しくも敗れましたが、世界選手権で初のメダル獲得となりました。
【奈良岡功大選手】
「銀メダル取れてすごくうれしいです」
(Q.試合を振り返って)「きつかったですね、とりあえず、けがもあって練習していなかった中で、こういう長いラリーはきつかったなと思います」
(Q.今後のパリ五輪出場権争いについて)「中国1000(オープン)、香港500(オープン)があるので、しっかり調整してけがをしないようにやっていこうかなと思います」
奈良岡選手のパリオリンピックへの道ですが、日本代表がどのように決まっていくのか、「ランキング」がとても重要です。
世界ランキングとは別に「パリオリンピックレースランキング」というものがあります。2023年5月から、2024年4月末までのポイントの合計で決まるものです。このランキングで、16位以内かつ日本人2位以内に入れば、日本代表に内定します。
現在の奈良岡選手は1位です。
もう一つ重要になるランキングがあります。「ツアーファイナルランキング」で、2023年の1月から11月までの成績で順位が決まっていて、上位8人が12月に開催のツアーファイナルに出場できます。ツアーファイナルという8人しか出場できない大会に出場し、結果を残すことはポイント争いにおいて優位に立てるチャンスです。
今回、世界選手権で準優勝した奈良岡選手。パリオリンピックでの金メダルを目指して、今後のランキングでも上位キープが期待されます。
バドミントン世界選手権・男子シングルス 奈良岡功大選手(青森市出身)が準優勝