【藤原アナウンサー】
「青森市の荒川小学校です。給食の準備が行われています。きょうの献立は、ちらし寿司の具にえび団子と豆腐のすまし汁となっています」
児童たちが席に着くと、校内放送が始まりました。
【校内放送】
「まず最初に、給食を食べる時の約束について確認しましょう。ごはんやパンなど水分が少ないものは―」
「水分が少ないものは、のどに詰まりやすいので、少しずつ口に入れましょう」
福岡県みやま市の小学校では、2月26日、小学1年の男子児童が給食の時間に死亡する事故が起きました。「みそおでん」に入っていたうずらの卵をのどに詰まらせたとみられています。
これを受け青森市教育委員会は、1日付で、市内全ての公立小中学校に注意喚起の徹底を文書で通知しました。
荒川小学校では、4日から給食時の注意点の呼び掛けを始め、8日ごろまでは校内放送でアナウンスすることにしています。
【男子児童】
「もっとよく噛んだり、ちぎったりして食べたいなと思いました」
日本小児科学会は、窒息しやすい食材として、うずらの卵のほかに、ミニトマトやブドウ、サクランボなどの果物や、個包装のチーズ、それに白玉団子などを挙げています。
窒息事故が発生した時に、即座の対応が求められるのが教師です。
【荒川小学校 外崎陵一郎校長】
「我々が、万が一の時に、どう対応したら良いかを校内でもすぐ話題にして、背中を叩く、抱きかかえるですとか対応は確認したところです」
荒川小学校では、今後、事故対応のマニュアルに、児童が窒息した時の職員の具体的な動き方を細かく明記する方針です。