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議会を身近に 青森市議会議員と学生が交流 学生の“生の声”受け止める

2024.11.06(水) 18:45

議会を身近に感じてもらうためには何が必要か。議員が学生の生の声を聞きました。

青森大学の学生に混ざり席についているのは、青森市議会の議員たち。青森市政について考える特別授業が行われました。

テーマは、どうすれば議員が身近な存在になるか。リモートで参加したむつキャンパスの学生からは。

【むつキャンパスの学生】
「大学だけで議員の方とお話しする場所をつくるんじゃなくて、高校とか中学校とかでも、このような議員の皆さんとお話しする場面をつくった方が」

投票権を持たない世代であっても、若いうちから交流する機会を設けることで距離が縮まるのではないかといった意見が。

【工藤健青森市議】
「機会と場所を作り出す、定期的にそういう場があればいいんだと思うんです」

市議会議員たちも、2024年は大学を回り学生との交流の機会を増やしてきましたが、まだ課題もあるようです。

【工藤健青森市議】
「やはり、いろんな意見を吸い上げた議会が、きちんとそれを政策に生かしていくというその流れがまだできていないので、それをこれから作っていければ良いなとは思っています」

さらに別の学生からは、就職活動などで今後の生活の拠点が定まらない世代であることから、こんな意見が。

【学生】
「自分の暮らしを安定させる場がそもそも決まってないから、そもそも暮らしとか考えられないじゃんっていうのもあって、なかなか踏み込めないのかなっていうのはあります」

これについて議員からは「青森市の医療費が高校生まで無料」ということを例にとり、次のようにアドバイスしました。

【舘山善也青森市議】
「例えばこの医療費無料化っていうのは、どこでも全国同じではないんです」
「ここで住んだらどういう“特典”があるんだろうかって考えるのも1つではないかなと思いますし、学校に行くのが中心であれば、学生であればここが良いなとか、就職したのであれば、就職に何が自分に優先されるのかという形だと思います」

自分の立場で得られる公共サービスについて考えることが、政治について考えるきっかけになると話しました。

また、国内の大部分の若者が転勤を余儀なくされる職業に就く状況から、この授業を企画した青森大学の櫛引素夫教授は「転勤は若者にとっては、人生設計が難しくなる一つの要因でもある」という問題提起をしました。

今回の交流は、職業や市政について学ぶ青森大学独自の「キャリア特別実習」の一環として行われました。

今後は授業を通し、市議会と市民のつながりを増やすための企画提案を目指すということです。
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