【工藤麻衣記者】
「けさは風が強く波も高いということで、船は出さずに仲間の漁協関係者たちが、沿岸を歩いて捜索を続けています」
青森海上保安部によりますと、19日、大間漁協所属の第28光明丸が、マグロ漁を終えた後、戻ってこないと通報がありました。
仲間の漁船などが捜索したところ、乗組員の須藤愛教さん(55)が漂流しているのが見つかり、救助されましたが、死亡が確認されました。
船長の藤枝亮一さん(70)の行方が今も分かっていません。
【大間漁協 大畑勝義さん】
「あそこは昔から波が立つところで、漁師たちはそこを避けて行くんだけれども」
19日深夜には大間埼灯台の東北東およそ2キロの海上で転覆している、第28光明丸とみられる船を発見しましたが、20日午前4時ごろに見失ったということです。
藤枝さんは2019年に東京・豊洲市場で行われた初競りで、3億3360万円の史上最高値をつけた本マグロを釣り上げていました。
19日は豊洲市場での初競りに向けて、多くの漁船が漁に出ていたということです。
当時、周辺の海上は西の風7メートルで、波の高さは1メートルほど、海水の温度は11℃だったということです。