【近所の人】
「火はすごく出ていて、中に充満していた煙が一斉に出てしまったので、それでゴーゴーと燃えてしまった」
住宅から上がった大きな炎と煙。警察や消防によりますと、午前10時半ごろ、平川市岩館の無職 齋藤豊さん(89)の住宅から「煙が見える」と119番通報がありました。
この火災で、消防車両13台が出動。火はおよそ3時間後に消し止められましたが、2階建ての住宅およそ210平方メートルが全焼しました。
この家には齋藤さんと妻(87)が2人で暮らしていて、焼け跡から性別の分からない1人の遺体が見つかりました。
【工藤麻衣記者】
「火災は物があちらまで飛ぶほどの勢いだったということです。発生当時、近くの住民たちは力を合わせて救出活動を行っていたと言います」
付近の住民たちが齋藤さんの妻を救い出しましたが、齋藤さんの妻と救助に当たった男性が煙を吸うなどして病院に搬送されました。2人は命に別状はないということです。
【救出した人】
「風除室の戸などを外さないと煙で何も見えなかったので、風除室を越えて玄関に入ったら、人影が見えたのですよね、それがおばあちゃんで。おばあちゃんを引っ張って、外に出しました」
「お父さん(=別の救助に当たった人)が雪かきの棒で窓ガラスを割ったりして、いろいろやったのだけれども、そういうレベルではなくなっちゃった。あっという間だったので」
火災の後、齋藤さんと連絡が取れなくなっています。警察と消防は遺体の身元の確認を急ぐとともに、火が出た原因を調べています。