太宰治の生家「斜陽館」のすぐ向かいにある金木観光物産館「産直メロス」。
ここで新たな名物となっているのが―。
太宰治の作品をモチーフにしたカプセルトイ。その名も「太宰ガチャ」です。
【服部未佳アナウンサー】
「『太宰ガチャ』回してみます。何が出てくるでしょうか?」
「お、何だろう。これは太宰治作品の豆本が出てきました。表紙のイラストも本格的ですね」
カプセルに入っているのは太宰8作品の豆本。大きさは縦5cm、横4cmで、「走れメロス」といったページ数の多い作品は複数冊に分かれています。
そのほかにも、小説の一節が記されたメモ帳やキーホルダーなどもあり、バリエーション豊富です。
これらのイラストを手掛けたのは―。
2020年、青森朝日放送の特別番組「夢はここから8」で、発達障害と向き合いながら「オリジナルの絵本を作る」という夢をかなえた、当時中学3年生だった女の子。
【服部アナと山本風花さん】
「風花ちゃん久しぶり!元気だった?」
「元気でした」
「すっかりきれいなお姉さんになって」
「ありがとうございます」
現在20歳。地元・五所川原市金木で仕事をしながら、イラストレーターとしても活動している山本風花さんです。
5年前に絵本が完成してからこれまで様々な作品を手掛けてきた風花さん。
【イラストレーター 山本風花さん】
(Q.「太宰ガチャ」制作のきっかけ)「きっかけは、金木町といえば太宰治が有名なので、地元の人や観光客の人にも太宰治の作品に触れてもらえれば良いなと思い、今回制作しました」
「太宰治を知っているという人でも、『走れメロス』のような有名な作品は読んだことあるけど、それ以外の作品ってあまり知られていないものがあるので、有名な作品からマイナーな作品まで読んでもらいたくて、この8作品にしました」
主に図書の印刷を手掛ける市内の「文芸印刷」などの協力のもと完成した「太宰ガチャ」。1回500円です。
【イラストレーター 山本風花さん】
「6月19日の太宰治の桜桃忌に合わせて、(新しく)豆本を制作する予定なので楽しみにしていてほしいです」
「ここにしか置いていないものなので、ぜひ金木に遊びに来たら『産直メロス』にお越しいただければうれしいです」