【林官房長官】
「アルプス処理水放出に伴い、停止されていた中国向けの水産物の輸出再開に必要な技術的要件につきましては、日中双方で合意に至りました。今後輸出関連施設の再開登録手続きが完了されしだい、対中輸出が再開されることになります」
処理水を放出する前の2022年には、中国へ7526トンの青森県産ホタテが輸出されていました。
日中両政府の合意について青森県漁連は―。
【青森県漁連 熊木正徳専務】
「今回事務手続きが完了すれば、再開されるこれについては非常に歓迎すべき一歩前進ということで、喜ばしいことと思っています」
また、ナマコを巡っては小泉農水大臣が―。
【小泉農水大臣】
「中国輸出分が直ちにどの程度回復するかは予測は難しいんですけれども、ナマコなどの一部の商品は、中華系マーケットの需要が高いことから、中国向け輸出は一定程度は回復していくものと考えています」
青森県漁連も県産ナマコの輸出再開に期待を寄せています。
【青森県漁連 熊木正徳専務】
「ナマコが通常通り(中国に)入っていくと、価格もある程度安定してということで早い段階で再開してくれたらと思っています」
一方で、課題も。再開に向けた手続きには時間を要するとみられています。
【ジェトロ青森 清川裕志所長】
「数カ月かかるとも言われていますので、その期間準備をきちんとして情報収集をきちんとして対応することが必要になると思います」
さらに、事業者には求められるものがあるといいます。
【ジェトロ青森 清川裕志所長】
「その中国の輸入者も商品が止まっている間、他の仕入れルートをつくっていたでしょうから、そこから県内事業者のルートへ切り替えてもらうためにある程度の努力が必要になってくるかと思います」
ジェトロ青森では、輸出再開に必要な書類の作成について事業者を支援する方針です。