青森市にある少年鑑別所を訪れたのは、西北管内の中学校の校長や生徒指導を担当する先生たち16人です。
少年鑑別所は少年院とは違います。少年院は家庭裁判所の審判で送致が決定し、特別な教育が必要な少年が行く場所。少年鑑別所は家庭裁判所の審判の前に、事件が重大な場合や詳しい調べが必要な場合に入る場所です。
【青森少年鑑別所 小林美智子所長】
「これから家庭裁判所での審判を受ける少年たちについて、どうして非行してしまったのか、これからどうしたら立ち直れるのかを専門的・科学的知見からアセスメントする施設です」
青森少年鑑別所の入所者は毎年20人ほどで推移しています。少年の話をじっくり聞く面接や作文などのほか、グラウンドで体を動かす時間もあり、少年たちが自分を見つめ直す環境が整っています。
さらに大きな役割がもう一つ。
【参加した人】
「今いろんな生徒がいますので、それぞれの特性とかそういうものを考慮しながら接していかなければいけないので、そういうところが大変」
鑑別所は、学校だけでなく一般家庭の相談にも応じています。見学会は子どもの心理の理解や問題行動のある生徒への対応を学ぶ機会を提供しようと開かれました。