「完全に屋根がなくなってしまっている倉庫。その屋根はこちらに落下しています。そして奥に進むと」「こちらのお寺の建物の壁に突き刺さっているのが分かります。さらに」「数十メートル離れた所までトタン屋根が飛んできてしまっているのが確認できます」
五所川原市によりますと、2日の午後1時ごろ五所川原市原子地区で、地元の財産区が所有する「郷蔵」と呼ばれる木造倉庫の「屋根が飛んだ」と連絡がありました。けがをした人はいませんでした。
吹き飛んだ屋根は、40メートル以上先にある寺の壁に突き刺さったり、墓に覆いかぶさったりと、被害は広範囲に及んでいます。
また、個人が所有する車庫と倉庫を兼ねた建物の壁や屋根も破損しました。
【車庫兼倉庫所有者の娘 伊藤美穂子さん】
「ここ一番」
(Q.完全に空が見えちゃっていますね)「そうなんですよ。」
「ここも。こことかそことか」「ゴーって台風みたいな音したの。風もすごくて窓もガタガタして、そっちの窓から見たら、もうその(郷蔵の)屋根なかったの」「風が、10分くらいだけ、強かったの」
当時、津軽には竜巻注意情報が出ていました。青森地方気象台は、突風の可能性があるとみて、3日に現地調査を行いました。
五所川原市によりますと、「郷蔵」と呼ばれる倉庫は明治時代以降に建てられた歴史のある建物で、数日前に破損した部分の修理を完了したばかりだったということです。
※青森地方気象台は先ほど調査結果を発表しました。
風速はおよそ40メートルと推定されるということで、乗用車が横転するレベルの強さということになります。
ただ、現時点では突風の原因については特定には至らなかったということです。