青森県庁で会見を開いたのは、除雪イノベーターの葛西章史さんです。葛西さんはAIとデジタルセンシング技術を活用した除雪システムを開発し、7月末に特許を取得しました。デジタルセンシング技術とは、ドライブレコーダーなどから位置や映像のデータを集める技術です。
この技術を活用し、自治体のパトロール車両やごみ収集車、バスのドライブレコーダーなどから道路の積雪量や雪道の状況を把握し、10メートル間隔で道路環境を8段階で評価。除雪が必要な箇所を可視化することができ、効率的でむらのない除排雪が可能になるということです。
葛西さんによりますと青森市で導入する場合、予算規模は数億円でこの冬から実装可能だということです。
【除雪イノベーター 葛西章史さん】
「去年74億円かかりました」「それに対して2億、3億が高いのか安いのか、一般的に宮下知事も言ってますけれど安いんですよ」
一方で最新技術導入に対する青森市のスタンスについて苦言を呈する場面も・・・
【除雪イノベーター 葛西章史さん】
「青森市議会でAIの除雪の事を質問した議員がいたので、ちょうどそこを見ていたんですけれど、青森市の回答を見るとやる気はなさそう、そもそも豪雪白書に入ってませんから」
青森市は記録的豪雪の教訓をこの冬、しっかり生かすことができるのか?除排雪対応について問われる今シーズンの冬が数カ月後に迫っています。