こちらは弘前市の熊嶋地区にある三上優さんの田んぼです。三上さんはおよそ32ヘクタールの田んぼで4種類の酒米を栽培していて、10日は、県産酒造好適米の主力、「華想い」の刈り取りを始めました。
2025年は、夏場の高温や雨不足により栽培管理にはかなり気を使ったといいます。
【ミカミ商事 三上優社長】
「高温障害・胴割れなどの懸念もありますが、このあとの適期刈り取りと乾燥調製も気を使って、収穫作業を進めていきたいと思います」
一方で、気になるのは価格です。県酒造組合などの関係者によりますと主食用米の価格高騰に伴い、酒米の価格も上がっています。
2025年産の「華吹雪(はなふぶき)」の標準価格は、60キロ当たりおよそ2万7000円で、2024年よりもおよそ1万2000円高く1.8倍ほどに跳ね上がっています。
【ミカミ商事 三上優社長】
「生産者にとってはコメの価格が上がるのはいいことでもあるんですが、あまりにも高くなりすぎて日本酒離れが起きてしまうのではないかと心配です」
こうした状況の中、県酒造組合は8月、宮下知事に対し価格上昇分への支援を要望しました。これを受けて県が支援策を検討しています。