日銀青森支店が発表した、県内金融経済概況によりますと、県内の景気は「一部に弱い動きも見られるが、緩やかに回復している」として6カ月連続で判断を据え置きました。
個人消費は「サービス消費を中心に回復している」としています。特に、国内外からの観光客の増加による、土産物や飲食の販売、宿泊施設の稼働といった観光需要、それに夏の猛暑の影響で、スーパーでの飲料販売や家電量販店でのエアコン販売が好調だったということです。
【日本銀行青森支店 益田清和支店長】
「個人消費全体としては回復基調が続いておりますが、節約志向に関して、県内の消費者が価格への感応度を強めている様子がうかがわれているといった点については、引き続き注意を要します」
また、最低賃金引き上げに伴う企業の人件費増加の影響については、現時点で具体的な抑制の動きは確認されていないものの、今後の動向を注視する必要があるとしています。